栽培暦 一、栽培の準備 二、種まき 三、小苗管理(育苗) 四、本鉢管理 五、開花期 六、種採り
1.良い種の入手 2.栽培場 3.培養土 4.資材 5.肥料・薬品等資材
(1)肥料 (2)薬剤
i 防除薬剤 (i)薬剤に頼る前にしておきたいこと (ii)殺菌剤 (iii)殺虫・殺ダニ剤 ii 活性剤 iii 植物生長調整剤
アブラムシ類
双葉が展開したころに飛来することもあるが、移植時に効果のある粒剤を株元に撒いておけばやがていなくなる。
定植時には、別系統の粒剤を株元に撒きたい。
粒剤散布をしなかった場合、発生が見えたら水和剤、乳剤などを散布する。ハダニ類、ヨトウムシ類を含め、一作期ではできる限り異なる系統の剤を散布する。それが厳しい場合でも、せめて同じ系統の剤を続けて散布しないこと。
黄色粘着トラップ(商品名:ホリバーなど)は、アブラムシ等の飛来を観察するのには適するが、これによる捕殺で密度低減を図ることはできない。
粘着力が衰えたら、粘着スプレー(金竜スプレー)を散布する。
ハダニ類
高温乾燥が数日続くと発生する。古い葉の裏をよく観察し、早期発見に努める。発生が見えたら水和剤、乳剤などを散布する。
高温期には数日で次の世代が発生し、瞬く間に増殖する。薬剤散布しても生き残っているハダニは、その薬剤に対して抵抗性を持っている可能性がある。アブラムシ類、ヨトウムシ類を含め、一作期で同じ系統の剤を散布しないこと。
ホコリダニ類
ハダニとの同時防除で対処する。特に芽先に散布する。
アザミウマ(スリップス)類
アブラムシ類、ヨトウムシ類と同時防除を図る。
下記表に掲載がないが、ハチハチフロアブルは効果がある。
カメムシ類
カメムシ類は他の害虫との同時防除を図る。有機リン系殺虫剤で十分効果がある。他、ピレスロイド系、ネオニコチノイド系の剤でも有効。
ヨトウムシ類(オオタバコガ・ハスモンヨトウ)
有機リン系、カーバメート系、ピレスロイド系殺虫剤は、発生の極初期には効果がある。しかし、大きくなると効かなくなる。
ただし、昨年度効果がなかった場合はその剤に抵抗性を持っている可能性があるので使用しない。
IGR剤、BT剤(アイザワイ系)は、若齢幼虫(1cm以下)の場合防除効果は高い。なお、この剤は効果の発現が遅く、散布後数日は被害が止まらないので、中齢幼虫以降(1cm以上)には使わない。
以下の剤は、中齢幼虫期以降でも比較的効果が高い。
エビガラスズメ
オオタバコガ・ハスモンヨトウと同時防除を図る。幼虫がかなり大きくても効果あり。