初心者のための大輪朝顔作り 直前のページに戻るボタン

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栽培暦   一、栽培の準備   二、種まき   三、小苗管理(育苗)   四、本鉢管理   五、開花期   六、種採り

1.良い種の入手   2.栽培場   3.培養土   4.資材   5.肥料・薬品等資材

   (1)日照   (2)風通し   (3)設備   (4)夜間照明の影響

一、栽培の準備

2.栽培場

 朝顔の栽培に、日照と通風は不可欠です。特に午前中の日照が大切です。
 気象の急変にも対応可能な、すぐ手を入れることのできる家に近い場所から、適した栽培条件に近い場所を選定しましょう。

(1)日照

 朝顔は日光と高温を好みます。よって、栽培期間(5月〜8月)中、日のよく当たる場所ほどよく、朝から晩まで一日中、日が当たれば理想です。特に午前中の日照が十分な場所が好適で、6時間以上の日照が確保できれば大輪朝顔にとってよい環境でしょう。
 梅雨期の生育を考えると、できれば空の明るさを取り入れたいので、できるだけ空が大きくひらけた場所を選定できればなおよいでしょう。
 四方にひらけた場所が最も適しています。次いで南東にひらけた場所、南にひらけた場所、東にひらけた場所がよいでしょう。
 都会では、理想的な作り場の確保は困難な場合が多いのですが、具体的には、ビルの屋上、ベランダ、物干し場などは格好の場所といえます。屋根上もよいのですが、落下の危険がないよう、足場を頑丈にし、柵、手すりを設置するなど安全策を十分に施してください。
 南側に高い建物があると日当たりが悪くなりますが、朝顔栽培の時期は夏至をはさんで約3か月なので、5〜8月に日光が射す場所であれば可能です。
 日当たりがあまりよろしくない環境でも、品種の選定や仕立て方の工夫で補うことが可能です。

 屋上の場合、鉢をコンクリートの上にじかに置くと夜間冷えたり、昼間の余熱で乾きすぎたりしますから30〜50cmの高さの台の上に置くとよいでしょう。
 地上では、開花期までは鉢を土の上にじかに置くことは不適当です。地表からの湿気で徒長するのを防ぐためです。なるべく高さ90cm以上の台の上に並べるようにしてください。

(2)風通し

 大輪朝顔に育てるためには、開花期以外の期間、鉢土を乾かす管理が重要になります。ついては、風通しがほどよい場所は理想です。なお、日当たりがさほどよくなくとも、風通しのよい場所であれば日照不足を補えます。
 朝顔は、蔓の徒長を抑制して、鉢の上で花を咲かせます。風通しが悪く湿度の高い場所では、蔓が伸びすぎ葉が肥大して草姿が乱れやすくなりますから、水やりに特に注意と工夫が必要です。
 例え風通しが良い場所でも、湿気は常に葉や鉢の周りにまとわりつきます。鉢間を風が通るように空け、葉裏にも風が当たるように棚を設置できれば、まとわりついた湿気も吹き飛び、葉も肥大しにくくなり、しまった草姿になってくれるでしょう。
 開花期には、逆に湿度が重要な要素になりますが、それについては五、開花期の該当する項目を参照ください。
一方、強風が吹きすさぶ場所は、鉢が倒れたり、栽培棚が吹き飛ばされたり、それほどでなくとも葉がすれて傷んだりしやすいので、棚をしっかり固定し、鉢も倒れ防止を施したり、風上に防風網や衝立など風除けを設置し、風を和らげる工夫をします。
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 初版:2013年4月14日