初心者のための大輪朝顔作り　一、栽培の準備　４．資材（３）支柱

　展示会用には長さ60cm、直径12～15mmの3本の支柱(黒篠竹または塩ビ製)に、それぞれ上から1.5cmの位置に直径21.0cmの上段の輪、その下15cmの位置に直径19.5cmの中段の輪、その下15cmの位置に直径18ｃｍの下段の輪を通したものを用いる。市販されている。家庭で楽しむのであればスチールまたはビニール製の市販品がある。
取り付け方
　支柱末端を鉢底までしっかりと差し込む。

　市販品がないので、自作する。以下、らせん支柱の作り方と取り付け方法を紹介する。

材料
- 支柱：直径12～15mmの黒篠竹または黒塩ビパイプ
- らせん及び支柱支え：ステンレス針金10～12番線
- 支柱固定具：細い針金(ワイヤー)、プラポール(トンネル支柱)
道具
- 巻尺
- 支柱切断用：のこぎり(塩ビパイプを使用する場合は塩ビカッター)
- 穴開け用：きり(焼火箸、電動ドリル)
- 針金切り曲げ用：ペンチ、カラーコーン(一升瓶)
作り方
- 　支柱を切断する。竹の場合は、竹の太い(元の)方を支柱の上部に、細い(先の)方を下部の鉢土に差し込むと見栄えがよい。元に近い節目から２cmの位置で切り取り、60cmの長さに切断する。塩ビパイプの場合は塩ビカッターで切断すると楽に切断できる。支柱の下になる先端から2cm[A]、９cm[B]、20cm[C]の位置にそれぞれ穴を貫通させる。また、下から9cmの穴から45°横にずれた2cm上の位置[B']にも穴を開ける。支柱支えとして下記に紹介するς字針金を採用する場合には[B][B']の穴は不要。
- 　針金を180cmに切断する。先端部分４cmを円の中心側へ直角に曲げ、次にカラーコーン(一升瓶)の先端を使って上から見て右巻きでらせん状に巻く。末端11.5cmは巻かずにらせんの円の中心側へ直角に折り曲げる。らせんをやや、きつめに巻いたものを両手でそっと広げて緩めるように３巻半に調整するときれいな曲線に整う。力づくで曲げようとするときれいな曲線のらせんにならない。先端部分1.5cmを下向きに直角に曲げる。
- 　ς字状に曲げた針金を３つ用意して、小さい曲げの方を支柱に、大きい曲げの方を鉢縁に当てることで支柱の倒れ防止とするか、円形に曲げた針金の両端を中心に向け、支柱に刺して支えると、支柱が固定され倒れ防止となる。円形支柱支えの作り方を以下に示す。
  　針金を92cmに切断し、両端から12cmの位置で内側へ直角に曲げる。曲げた両端が重なるように円状に巻く。
取り付け方
- 　円形支柱支えを採用する場合は、支柱の穴[B]と[B'] に円形支柱支えの両端をそれぞれ刺す。ς字針金を支柱支えに採用する場合はこの次から始める。
- 　支柱の穴[A]に細い針金(ワイヤー)を通し、針金両端をサナの網穴に通す。そのサナから出ている針金を鉢の内側から鉢底穴に通す。プラポールを8cm程度に切断した棒を鉢底の高台の内側にはめ、鉢底穴から出した針金でプラポールのつっかえ棒にくくりつける。プラポールが動かなくなる程度に針金を締め付ける。円形支柱支えの場合でも支柱が多少動くことがあるが、培養土を入れれば安定する。
- 　ς字針金の支柱支えを採用する場合、定植時に支柱をくくりつけた仕立鉢に小苗と培養土を入れ、苗の邪魔にならないようにς字針金を支柱と鉢縁の間にはめ込む。はまらない場合はς字針金のカーブを縮め、支柱がぐらぐらする場合はς字針金のカーブを広げて調整する。120°で配置してはめ込むと安定する。
- 　らせんは蔓が伸び始めてから取り付ける。支柱の管にらせん先端部を差し込み、末端を支柱の穴[C]に差し込めば出来上がり。

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初心者のための大輪朝顔作り

一、栽培の準備

４．資材

（３）支柱

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