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栽培暦   一、栽培の準備   二、種まき   三、小苗管理(育苗)   四、本鉢管理   五、開花期   六、種採り

  蔓作り   切込作り

   1.仕立て方と栽培上の特徴   2.栽培の準備   3.本鉢への定植の手順   4.本鉢期の生長の様子と管理

    表 朝顔蔓作り行灯仕立本鉢期栽培作業及び、肥料バランスについての考察一覧

    (1)本鉢初期   (2)本鉢前期   (3)本鉢中期   (4)本鉢後期

四、本鉢管理 蔓作り・行灯仕立(らせん仕立)

4.本鉢期の生長の様子と管理

(2)本鉢前期(〜7月3日)

 本鉢に移植して1週間ほどすると、本葉が8〜10枚ほどに生長する。6月24〜25日になると、急激に蔓が伸び始める。したがって、この時期にビーナインを散布すると、節間が広がらずに済む。固形肥料はさらに2個追加しておくとよい。本葉1枚目、2枚目から出る脇芽は除去する。増し土は、山の形に持った培養土から白い根がはい出し始めたら根が隠れる程度に少しずつ追加する。
 また、この時期になると、蕾を持つようになる。蕾にならず葉芽が多いようであれば、与える水の量を減らしたり、短日処理を施すとよい。
i 子蔓作りにする
 本葉9〜10枚の頃、本蔓の先端をつまんで仮止めする。その後2〜3日して、本葉を7枚残して摘芯をする。
 本葉1、2枚目から出る脇芽と、6、7枚目から出る脇芽を欠き取り、3、4、5枚目から出る脇芽を伸ばす。すなわち、子蔓3本を伸ばしていく。
 こうすると、本葉7枚目が肥吸葉としての役割を担うことになる。肥吸葉は、余分な養分を吸収し、各蔓を均等に生長させる働きがある。
ii ビーナインの効用
 ビーナインには蔓の伸張を抑える働きがある。特に鉢土が乾きにくい環境では徒長を抑える効果がある。
 本鉢に移してからは、蔓が最も伸びる頃、筆者の栽培場では6月24または25日頃に芽先に散布している。
 筆者は、小鉢期に1回、本鉢に移植する前と本鉢に移植してからの計3回用いている。
iii 栄養生長と生殖生長
 植物の生長には栄養生長と生殖生長の二つがある。  この二つの生長形態を踏まえ、朝顔栽培にも適用していくことが肝要である。
iv 短日処理
 夏至以降、植物は短日を感じ取り、子孫繁栄のために着蕾する。ところが、水分や、窒素系の栄養分などが多く栄養生長が続くと、生殖生長にならず着蕾しない。
 そこで、下の方の大きい葉1枚にアルミホイルを巻き、強制的に14時間ほど暗黒条件にすると短日を感じ取り、着蕾するようになる。これを短日処理という。
v 蔓の性質と巻き方
 朝顔は蔓性植物であり、左巻きに蔓を巻きながら伸びていく。
 蔓を早朝に巻くのは避けなくてはならない。蔓内の水分が多く、折れやすいからだ。
 水分の少ない昼間が巻きやすい。
 蔓を毎日のように巻く必要はない。ある程度伸びたら、ゆったりと巻く。蔓が固まる前に、蕾が行灯の外側を向くように調整して巻くとよい。
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 初版:2013年4月14日