東京朝顔研究会
会長 佐々木 基之
このたび、東京朝顔研究会第十代会長を拝命いたしました佐々木基之でございます。歴史ある本会の舵取りを担うことになり、身の引き締まる思いでございます。
本研究会は、明治四十年の創立以来、幾多の先人たちの情熱と努力により、朝顔の育種・展示・普及において全国をリードしてまいりました。特に昭和二十七年の戦後復興以降は、全国朝顔連盟の設立や、入谷式大輪朝顔の発展など、多くの画期的な歩みを重ねております。
令和の時代を迎え、私たちを取り巻く環境も大きく変化しております。高齢化や後継者不足、気候の変動、さらにはコロナ禍による制限など、決して平坦な道ではありません。しかしながら、こうした時代だからこそ、私たちが育てる一輪の朝顔が、人々の心に潤いと希望をもたらすものと信じております。
今後は、伝統の継承を大切にしつつ、新たな世代や地域との連携、デジタル技術の活用など、時代に即した活動を展開してまいりたいと考えております。また、会員の皆様との対話を何よりも大切にし、ともに学び合い、高め合う会の運営を目指してまいります。
結びに、歴代会長をはじめとする諸先輩方のご尽力に深く感謝申し上げるとともに、今後とも変わらぬご指導ご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。