東京朝顔研究会 ご挨拶、本会の紹介 直前のページに戻るボタン サイトマップに移動するボタン

ごあいさつ

東京朝顔研究会
会長 佐々木 基之

 このたび、東京朝顔研究会第十代会長を拝命いたしました佐々木基之でございます。歴史ある本会の舵取りを担うことになり、身の引き締まる思いでございます。
 本研究会は、明治四十年の創立以来、幾多の先人たちの情熱と努力により、朝顔の育種・展示・普及において全国をリードしてまいりました。特に昭和二十七年の戦後復興以降は、全国朝顔連盟の設立や、入谷式大輪朝顔の発展など、多くの画期的な歩みを重ねております。
 令和の時代を迎え、私たちを取り巻く環境も大きく変化しております。高齢化や後継者不足、気候の変動、さらにはコロナ禍による制限など、決して平坦な道ではありません。しかしながら、こうした時代だからこそ、私たちが育てる一輪の朝顔が、人々の心に潤いと希望をもたらすものと信じております。
 今後は、伝統の継承を大切にしつつ、新たな世代や地域との連携、デジタル技術の活用など、時代に即した活動を展開してまいりたいと考えております。また、会員の皆様との対話を何よりも大切にし、ともに学び合い、高め合う会の運営を目指してまいります。
 結びに、歴代会長をはじめとする諸先輩方のご尽力に深く感謝申し上げるとともに、今後とも変わらぬご指導ご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

大輪朝顔について
 小学一年生が学校の教材で用いるような朝顔は、直径5〜8cmの可憐な花ですが、私たちが栽培している大輪朝顔は、花径を大きくする遺伝子をいくつも持っており、上手に咲かすと22〜25cmにもなる品種です。明治から現在まで、優れた形質の花どおしを掛け合わせ、次第に巨大輪の優れた花を咲かせられるようになりました。現在、当会では平成28年度日比谷展示会にて「浦霞5613」が25.5cmの花径で咲き、8年振りに最大花の記録を3mm更新しました。

東京朝顔研究会の紹介
 私たちの会は、首都圏を中心に、全国にいる200名ほどの会員がいる、日本一の大輪朝顔の会です。
 研究会とありますが、研究機関というわけではなく、大輪朝顔を愛する一般人からなる同好の会です。
 歴史は古く、明治40年に設立された伝統のある会でもあります。
 私たちは、戦乱を潜り抜け先人が守ってきた優良品種や栽培技術を受け継ぎ、優良種の作出改良、1mmでも大きく咲かすため栽培技術のさらなる改善開発を日々繰り返し、現在蔓づくりでは直径25.5cmの開花を見るに至っております。
 また、葉を小さく仕立てながら蔓を伸ばさずに短く切り込み、17cm以上の直径の大輪朝顔を咲かす、草姿のバランスを整えた切込盆養仕立という優美な仕立て方の大輪朝顔についても、鮮やかな色、優雅で極めて優れた模様の品種の作出を多数行っています。
 これら優良品種の作出や栽培技術の開発は、個人の努力では限界があります。
 同好の士が集まり、共同、協力しながら研究し、共有してこそ、大きな成果を得られるものと考えます。
 特に優良品種ほど種が取れにくく、取れた種を分散して保存し、栽培することで、もし誰かが栽培に失敗しても、誰かが種を残すことができれば、優良な遺伝子を残すことができます。自分だけではやりきれない栽培技術の向上の研究も、共同で研究することで、短期間で多数の成果が得られます。


関連項目 東京朝顔研究会ホームページ   このページの先頭に戻るボタン 直前のページに戻るボタン
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 初版:2013年3月31日